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船体に赤い塗料 妨害つめ跡 調査捕鯨母船が帰国(産経新聞)

 南極海で、環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード」(SS)から繰り返し妨害行為を受けた日本鯨類研究所の調査捕鯨船団の母船「日新丸」が12日午前、東京港の大井水産埠頭(ふとう)に帰港した。船体側面には赤い塗料の汚れが何カ所もついており、妨害の“つめ跡”を物語っていた。午後には同研究所が記者会見。「今季の妨害行為は過去もっとも長期かつ過激だった」と明らかにした。

 日新丸はSSの抗議船から薬品入りの瓶を投げ込まれたり、目に当たると失明の恐れのあるレーザー光線を照射されるなどの妨害行為を受けた。

 調査船団の西脇茂利団長は会見で、昨年12月中旬から97日間の調査期間のうち、妨害行為により計31日間調査を中断したと発表。中断日数はSSの妨害行為が始まった平成17年以降、最長だという。

 このため、予定区域の約3分の2しか調査できず、クロミンククジラの捕獲量は予定を344頭下回る506頭。日新丸の火災で捕獲量が減った18年度に次ぐ低水準となった。

 SSの妨害行為について、西脇団長は「腹が立つ。海を守るといいながら破損した船やロープを放置するなど海洋汚染をしている。ルールを無視しても良いという意識が強く、対処が大変だった」と話した。

 調査船団はクジラの年齢や胃の内容物などから生態を調べ、南極海の生態系を長期観測することなどを目的に昨年11月に出港した。

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